天使のつぶやき NO8011

余談 ジェイソン(東海アマ) 


千成記

東海アマの岩瀬さんは、この世に何かの修行にこられたとしか思えない。

壮絶としか言いようがない毎日です。


筆者は連日連夜の襲撃に恐怖が止まらない。

若い頃、立川で革マル派に襲撃されたり、 右翼に日本刀で斬りつけられたり、赤軍派と間違えられて公安に 20年も監視されたり、厳冬の南アルプスで猛吹雪にまかれて 道を失ったり、中ア単独沢登りで滝から転落し、 数カ所骨折しながら逃げ帰ったりと、 多くの修羅場を経験してきたが、 こんどのジェイソンの執拗な襲撃は、 それらにも勝るとも劣らないほどの恐怖なのだ。

精神力の強い人は、修行も過酷になるんですね。


http://www1.odn.ne.jp/~cam22440/yoti01.htm

余談 ジェイソン

 筆者の飼育するニワトリ(ゴトウモミジ・ナゴヤコーチン)30羽のうち、この40日ほどで20羽が襲われ殺された。犯人は、最初オオタカと思ったが、結局、タヌキに似た動物で、ジェイソンと名付けた。

 正確な種類は捕獲しないと分からない。夜行性で暗闇に懐中電灯で浮かび上がった姿はタヌキそのものだが、色調がタヌキ色ではなく、灰色に近く、ズングリしていて、アナグマではないかと疑っているが、可能性としては@タヌキ Aアナグマ Bアライグマ Cハクビシン の四種類考えられる。しかしハクビシンの白い鼻筋は確認できないので除外できる。アライグマなら独特の縞模様の尻尾があるはずだが、まだ確認できていない。

 昨日、隣村、福岡グリーンセンターで聞いたところ、地元では昔から「チグマ」と呼ばれる厄介者で、金網を食い破って畑の作物やニワトリを襲うので有名らしい。みんな困り果てて相当に厳重な防壁を作っているとのこと。  福岡町は裏木曽山地山麓にあたり、ツキノワグマの中部最大級の繁殖地であって熊には慣れている。地元の人のほとんどが熊を目撃し、裏庭まで徘徊しているという家も珍しくない。そこでツキノワグマを(山の)熊と呼び、狸に似た凶暴な動物のことを地の熊、チグマと呼んでいるらしい。

 筆者が、この生物に遭遇したのは2年前、前にも書いたとおり、当初はトリエサの袋を食い破る程度の被害だったが、やがて1年ほど前からニワトリを襲うようになった。そして、ひとたび味をしめると攻撃がエスカレートし、連日連夜の襲撃になり、もはや全滅するまで止まらないほど深刻になっている。

 最初、アニマルネットを食い破ってニワトリを襲ったのはキツネだった。そこで2ミリほどの化繊イノシシネットを張り巡らしたところ侵入を抑制できた。平和な期間が1年半ほど続いたが、ある日、ネットに異常が見あたらないのにニワトリの羽毛が散乱し、数が減っているのに気づいた。

 やがて、オオタカが飼育場に舞い降りてニワトリを襲っているのを目撃し、上に30センチスパンの紐を張り巡らし、これで攻撃は止まった。しかし、悲鳴と無惨な死骸が連日のように現れ、侵入痕跡が発見できず、襲撃者が分からず途方にくれた。

 緊張して警戒を続けているとき、悲鳴でかけつけると、闇夜に浮かび上がったのはタヌキそっくりの動物であった。これが困ったのは、侵入箇所が分からないことだった。しかし、よく観察すると、外側のイノシシネットが至るところズタズタに食い破られていて、内側のアニマルネットの下にこすったような侵入痕跡が発見できた。

 そこで対策としてネットを金網に変え、下側から侵入されないよう1mスパンでプラ杭を打ち込み、その間に30センチスパンで番線や鉄筋を打ち込んだ。

 ところが、ある時点で侵入方法を確認し、それに対する万全の備えをしても、翌日には新たな手口で侵入してくるのだ。これほどの重防備を行っても、今度は金網を食い破るようになり、金網の下も鉄筋を掘り起こして侵入するようになった。金網を止めるため埋まっている40センチもの杭や鉄筋を無理矢理持ち上げるのだ。持ち上げるという動作が可能だと、落下式罠檻に捕まっても自力で脱出可能なのである。

 本当にアンビリバボ、「信じられなーい!」 途方にくれた。このままでは全滅を待つばかり。ジェイソンは夕方5時過ぎから明け方まで、いつでも襲ってくる。警報機を4カ所つけているが、飼育場周囲は100mあり、作動しない場所を覚えて、そこから金網ストッパーを掘り起こしながら侵入してくる。筆者は毎日のように、深夜(今朝の3時頃も)ニワトリの悲鳴で叩き起こされ、連日睡眠不足が続いている。

 なお、昨年改訂され厳格化した「生類哀れみの令」動物愛護法により、ネズミ以外のすべての動物について捕獲許可が必要になっている。「アナグマ一頭捕獲するのに100万円」というのは間違いだった。これは天然記念物指定動物の場合で、有害鳥獣に指定されている場合は、もう少し安くあがる。それでも50万円はかかりそうだ。

 捕獲申請の際に、被害写真など報告書、観察期間、防御対策、猶予期間、捕獲依頼、処分依頼など面倒な手続きがたくさんあって、一頭処理するのに数ヶ月はかかる仕組みで、これが事実上、捕獲禁止を意味するものになっている。

 許可が下りても一般者の捕獲は厳禁、甲種狩猟免許者に限る。勝手に罠檻やトラバサミで捕獲したのが発覚すれば50万円以下の罰金となる。先日も、猫殺しをネットで公開した若者が逮捕され、留置されている。昨今の野生動物被害の激増、深刻化の一途を見れば、この「生類哀れみの令」が、どれほど現実を無視した悪法か、これが「綱吉の亡霊」と書いた筆者の気持ちがご理解いただけると思う。

 動物愛護法改訂の支持者にはイルカや浅田美代子などが並んでいるが、彼らはすべて都会に住み、野生動物との接点など持っていない。近年、地方の過疎化進行により、相当に凶暴な野生動物が激増し、人間を襲う事例を増えてきているが、例えば、人を襲った熊は、一度でも成功すれば学習により、必ず繰り返すようになると指摘されているのに、未だに多くの自治体が捕獲し、奥地に解放するという方針を変えていない。このことで「人を襲う」ことに味をしめた熊が増えている。野生動物が「味をしめる」とどうなるか? 

 筆者は連日連夜の襲撃に恐怖が止まらない。若い頃、立川で革マル派に襲撃されたり、右翼に日本刀で斬りつけられたり、赤軍派と間違えられて公安に20年も監視されたり、厳冬の南アルプスで猛吹雪にまかれて道を失ったり、中ア単独沢登りで滝から転落し、数カ所骨折しながら逃げ帰ったりと、多くの修羅場を経験してきたが、こんどのジェイソンの執拗な襲撃は、それらにも勝るとも劣らないほどの恐怖なのだ。